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具沢山で家庭的な【パエリア】をホットプレートで簡単調理

パエジェーラという専用の鍋で炊き上げるスペイン・バレンシア地方の郷土料理であるパエリア。

それなりのレストランで注文すると以外にお高くつくお料理ですよね。たしかに殻付きのムール貝や高級店では手長海老のような高級食材がトッピングされていたりして高級感ある演出がなされていたりするんですが、以外に具は少なめ。

パスタで言うならアルデンテと言うのでしょうか?米を硬く仕上げるお店もありますね。

それでおこげがおせんべいみたいに硬い。。歯茎切っちゃいそうな硬さ。

これオーブンで焼き上げるお店に多いですね。

今回は家庭料理的にパエリアをアレンジして片手間でもできるレシピを紹介します。

ほんとに片手間です。両手を使うのは材料を切る時と出来上がったパエリアを食卓に運ぶ時だけっていうのは大げさなんですが、片手間で出来ます。

ぜひ参考にしてみて下さい。

パエリアをホットプレートで簡単調理!はっきり言って仕上がりがいいです

本格的にパエリアを作るならパエジェーラという専用鍋で。でもホットプレートで作れば失敗がないんです。

失敗しづらい理由としてプレート全体に均一に熱が入るというのがポイントでしょう。

専用鍋にガスコンロだと火のあたる部分にムラができるので焦げやすいデメリットがあります。通常最初の炒めの後、オーブンに入れて火を通せばコンロ特有の焦げを回避しやすいですが、家庭用のオーブンは大きさが限られていますよね。そこで活躍してくれるのがホットプレートです。

ホットプレートは通常のフライパン鍋と違い鍋面の容量が大きいですよね。その容量の大きさを利用してパエリアを作るのにもっとも適している調理道具になるのです。

さっそく調理!その前に用意する材料をさらっと

材料はコチラ(3人前)

  • 米【とがない】2合
  • ニンニク 1~2房【みじん切りorスライス】
  • 玉ねぎ中 半分~3分の1
  • トマト湯向きのあと ざく切り 大1
  • ピーマン 2~3個 ざく切り
  • きのこ類 マイタケがおすすめ
  • サフラン(少々)
  • 鶏モモ肉150g
  • 海老
  • イカ
  • 牡蠣
  • ブイヨンスープ(チキンが望ましい)
  • オリーブオイル
  • 塩・胡椒
  • レモン

一般的に鶏肉や魚介類が入るパエリアをパエージャ・ミスタという

いわば五目炊き込みごはんのスペイン版

材料を切る際は「厳密にこうしなければならない」という決まりはないので好きな大きさでどうぞ!

また具材に関してはその時あるもので良いと思います。ムール貝がない場合はアサリとか。

今回は不足しがちな亜鉛が豊富な牡蠣を使ってみた。

調理に入ります

ホットプレートが熱くなったらオイルをいれる。

ニンニクと玉ねぎの香りを立たせながら焦がさないように炒めると良いです。

玉ねぎとニンニクがしんなりしたら鶏肉を投入

鶏肉の表面が透き通ったくらいでお米を投入 お米をソテーしていきます。

バレンシア地方本来のパエリアには短粒種が使われるので、日本のお米があっているんです。

硬く芯が残るよりふっくら感があった方が良いとされるそうですよ。

お米が透き通ったら、湯むきトマトとピーマンまたはパプリカを投入します。

さらにチキンブイヨンを投入

本来のパエリアは水と塩・サフランで炊いてゆきますが、ブイヨンを使いました。例えばアサリやムール貝やうーんと出汁の出る高級な海老なんかを使った場合はブイヨンは控えめor水だけでもいいですね。

その都度調整しながら作るのも発見があって楽しいです

ここでサフランを入れるんですが一つテクニックを伝授

高級食材のサフランですが、少量でもお高いですよね。できれば効率よく色や風味を出したいですよね。

そんな場合は、アルミ箔にのせてオーブントースターで焼いてみましょう。焼くことで色の出具合が良くなるんです。これならちょっとケチって使うのもアリです!!

いよいよお米を炊く作業です

その前に牡蠣も投入しましょう。牡蠣に含まれる亜鉛を摂取する為ですね。

亜鉛の摂取不足は脱毛・味覚障害・皮膚炎などを引き起こすそうです。

亜鉛は牡蠣に多く含まれています!

それからイカも投入しました。今回は紋甲イカを使います。時期によってスルメイカだったりヤリイカだったり使うと面白いですが、墨を多く含むアオリイカなどもおすすめですね。

しんせんなものならワタごとここで投入するとイカ墨のパエリアになります。

お米と水の割合ですが目分量でヒタヒタに具材が浸るくらいを目安にしておけばいいです。

また最初の7~8分は強火でガンガン焚いてください。

もしこの時水分が飛び過ぎた場合は水分を追加してください。目分量料理です!

ふっくら焚き上げるので蓋を使います。少し脇をずらして水分を飛ばしながらです。

本来パエリアを焚くときは、具材をもって蓋としますが、これでOKです。

また焚いてるときは「かき混ぜない」のがベストですが、焦げてしまっては一巻の終わりになるので、多少はゆるく鍋底をさらってあげるくらいならOKです。

だいぶ水分が飛んできました。中火に落として炊き上がりを待ちましょう。

だいたい炊き上がりましたが、まだ水分があったりします。今回はエビをここで投入。

焚き始めてから12分くらいかな?

ここからが仕上げになります。

おこげが重要

鍋の底には、ソカラ (socarrat)とよばれるおこげがパエリアを美味しくします。

ほどよく汁けが飛んだパエリア ここでホットプレートの火力を強くします。しばらくするとホットプレートの底でおこげができる音がしてきます。パリパリといった感じの音です。今までとは明らかに違うサウンド。

おこげの強さは好みで調節してくださいね。

火を止めてちょっと蒸らしましょう!

出来上がり

ちょっとサフランをケチったので色はピラフのような。。。家庭料理なら十分です。

ほぼ片手で作りました。美味!

来客のおもてなしにはケチらず使っていますよ。もちろん。というかパエジェーラで炊きます。

レモンを添えて完成です。

ピーマン・パプリカのどっちを入れると良いか?

はっきり言うとピーマンの方が味が良いと思います。

具沢山のパエリアがいい!

具沢山でバランスよく時短で作れるパエリアを紹介してきました。米は洗わず、両手を使うのは材料を切る時くらい。

ホットプレートなら出来立てを食卓へ運んで、お好きなだけどうぞ!とできるので楽ちんですよね。

何回か試すうちに必ず上手くなるホットプレート料理。難点はホットプレートの機種が変わると意外と失敗とは言わないまでも「あれっ」というときもあります。

魚介類も肉も入れたパエリアはパエージャ・ミスタ(paella mixta MIXパエリア)と言われます。パエリアはスペインの各地方によって特色がありますので、地方料理の店ごとに作られる地方性豊かなパエリアを食べ比べるのも楽しそうですね。

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執筆者プロフィール;フレグランス|フラワーデザイナー・調理師・音楽家

自己流創作術に身を投じています。現役のお花屋さんの傍ら、元シェフの知識と技術を基に食文化(ガストロノミー)は誰かの役に立つようなレシピや情報を公開しています。

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