ニューヨーク52番街は1978年に発表したBILLY JOEL6枚目のアルバム。グラミー賞の最優秀アルバム賞と男性ポップボーカル部門の2部門を受賞しただけあって素晴らしい出来のアルバムだ。
70年代の音楽はことに素晴らしい音楽にあふれていると思うし、今でもまったく色あせないのは、やはり優れたスタジオミュージシャンたちの存在が見逃せない。
今では当たり前の打ち込み音楽とは:訳が違うんじゃないかなと思う。
52ND STREETはジャズ系/フュージョ系のミュージシャンが多く参加していて、BILLYのJAZZ嗜好の強い音楽性がロックやポップと融合して独自の世界観が出ているアルバムだね。
list
1.Big Shot ビッグ・ショット
2.Honesty オネスティ
3.My Life マイライフ
4.Zanzibar ザンジバル
5.Stiletto 恋の切れ味
6.Rozsarinda’s Eyes ロザリンダの瞳
7.Half A Mile Away 自由への半マイル
8.Until The Night 夜のとばり
9.52nd Street ニューヨーク52番街
1.~5.までは誰でも1回は聴いたことがあるんじゃないかと思う名曲がずらり並んでいるのがこのアルバムの特徴だ。
実際、BILLY JOEL氏のライブでも必ずセットリストに入ってくる。
なかでも僕のおすすめはZanzibar(ザンジバル)だ。
JAZZとROCKとPOPが絶妙に融合した曲はこの曲をおいて他にない!とまで言ってしまいたいほどだ。メローなコード進行リズミカルなバッキング・ベースラインもかっこよすぎる。間奏とエンディングのフレディー・ハバート氏のトランペットは渋くて魅力にあふれている。
また彼はベースボール・ボクシング好きで有名。ザンジバルの歌詞には彼の嗜好が散りばめられていて面白い。
Ali dances and the audience applauds
Though he’s bathed in sweat he hasn’t lost his style
Ali don’t you go downtown
You gave away another round for free
Me, I’m just another face at Zanzibar
But the waitress always serves a secret smile
She’s waiting out in Shantytown
She’s gonna pull the curtains down for me, for me
I got the old man’s car
I got a jazz guitar
I got a tab at Zanzibar
Tonight that’s where I’ll be, I’ll be
Rose, he knows he’s such a credit to the game
But the Yankees grab the headlines every time
Melodrama’s so much fun
In black and white for everyone to see
Me, I’m trying just to get to second base
And I’d steal it if she only gave the sign
She’s gonna give the go ahead
The inning isn’t over yet for me, for me
I got the old man’s car
I got a jazz guitar
I got a tab at Zanzibar
Tonight that’s where I’ll be, I’ll be
Tell the waitress I’ll come back to Zanzibar
I’ll be hiding in the darkness with my beer
She’s waiting out in Shantytown
She’s gonna pull the curtains down for me, for me
I got the old man’s car
And I got a jazz guitar
I got a tab at Zanzibar
Tonight that’s where I’ll be, I’ll be
アリが躍る 観客は拍手喝采
全身汗まみれになっても
彼のスタイルは少しも乱れない
アリ 下町には行くなよ
この前も無料でラウンドやったじゃないか
僕?ザンジバルに集まる客の一人さ
ウェイトレスはいつも秘密めいた微笑みを投げかける
彼女はシャンティタウンで待っていて
僕のカーテンを閉めてくれるのさ
僕のためにね
僕には親父の車があって
ジャズギターが1本
それと ザンジバルに未払いの勘定書き
今夜僕はそこにいるよ
ローズ 彼はゲームの花形選手さ
だけど 新聞の一面を飾るのはいつもヤンキーズ
メロドラマってやつは面白い
白黒画面で誰もが楽しめるものさ
僕?二塁へ行こうと必死になってるだけ
もし彼女がゴーサインを送ってくれれば盗塁だってやってやる
彼女はきっとゴーのサインを出すだろう
僕のイニングはまだ終わっちゃいない
僕には親父の車があって
ジャズギターが1本
それと ザンジバルに未払いの勘定書き
今夜僕はそこにいるよ
また ザンジバルに戻るってウェイトレスにいっておくれ
ビール片手に暗い片隅に身を潜めているよって
彼女はシャンティタウンで待っていて
窓のカーテンを閉めてくれるのさ
僕には親父の車があって
ジャズギターが1本
それと ザンジバルに未払いの勘定書き
今夜僕はそこにいるよ
BILLYもこの曲を気に入っているようで近年のLIVEパフォーマンスには欠かさず演奏している。数年前の東京ドームでの公演を立て続けに2回行った際にはノリノリで聴いた。
レコーディングのマスタリングも今風でなくてとてもいいね。レコーディング技師がしっかり空間を作っていて今こんな風にマスタリングできる人っているのかな?
アナログの時代だからこそ感性が光るんだろうな。。。
ところで世界で初めてCDに焼かれたのがこの作品。1982年に商業化されたCDとしては第1号がこのアルバムです。
レコード好きならここで売っているよ!
執筆者;アンクルCHAR
潤い生活のススメ!
花・食・音楽など生活に潤いを与えてくれるテーマから各トピックスごとにまとめたお役立ち情報サイトです。