お花ごとに違うお手入れ方法をお花屋さんが紹介します!(水揚げ編)
お花を買ってきてまず最初にやることは水揚げという作業です。これをすることでお花が水を吸いやすくなり、長く持つ条件の一つになります。
もらったお花に元気がない。。お花の定期便を利用しているけどイマイチお花の最初の処理が分からないなんてこともありますよね。
大抵は水切りといって水を張った容器の中で茎を切るのが一般的な水揚げの方法ですが、植物によっては更にひと手間加えるだけで効果が倍増することもあるテクニックをお花屋さんの知識をもって植物ごとに紹介します!!
ストックのお手入れ方法
10月後半~4月前半まで出荷される切り花のストックは、スタンダードな一輪仕立てと、一本の枝からスプレー状に花を持たせる2種類があり、形状を活かしたラインフラワーに引き合いが強く、お花も華やかで人気があります。
その香りも良いことからフレグランスフラワーとしても愛されています。
お花は一重咲と八重咲があり特に八重咲は華やかで花持ちも良く、豪華なフラワーアレンジメントやスタンド生花によく使われます。
ストックはアブラナ科の植物で耐寒性があることから、冬~春のガーデニング用の園芸品種としても魅力的です。気温が暖かくになるにつれボリュームよくガーデンを賑やかしてくれます。
切り花のストックのカラーバリエーシは
白/クリーム | ピンク濃淡(スプレーは淡) | 紫濃淡 (スプレーは淡) |
とあり、一輪タイプは長さのバリエーションがあり用途別にお花屋さんは仕入れを行います。
スプレー咲きのものは、特に人気があり枝分かれしたお花を細かくカットして小さめのアレンジメントに使用することも可能です。
新鮮なストックは七~八部咲のものを選びましょう。
また、葉が黄色っぽいものは避けた方が良いです。
ストックを購入したら水あげをしましょう。
まず余計な葉を取り除きます。新しいストックでもお花屋さんで特別な処理をしていないと葉がしわしわとよれていることがあります。
そのような時は
このように新聞紙などに包みます。
浅くお湯を沸かして湯が沸いたら、茎を15秒ほど茹でてあげます。こうすることで水揚げを促し、花持ち・葉がしんなりすることを防止できます。湯あげと言います。
お花屋さんによっては、あらかじめこのような処理をしている場合がありますので、購入時に尋ねてみてください。湯あげをしているようだったらこの処理は不要となります。
湯あげのデメリットとしては、生け水が汚れやすくなりますので水あげが終わって活ける際は通常の水切りを行ってください。またお花の栄養剤も適正量を与えると良いでしょう。
ストックの生け水は傷みやすいのがデメリットです。水が傷むとキャベツが傷んだような匂いがしてきますので、水は頻繁に取り換えることをおすすめします。
ストックの花言葉は愛の絆・豊かな愛
冬はとくにお花の持ちが良い季節ですので、”春を心待ちに”お部屋にそっと飾ってあげると心が柔らかく和むはずです!
鮮度重視のストックを購入するなら産直がおすすめ!
お花の生産農家から直接お花を購入したいならこちらがおすすめです!
ビバーナム・スノーボール
5月~6月にかけて出荷されるさわやかな色合い・こんもりした丸い形状が魅力のお花ビバーナム・スノーボールはきちんとお水を吸いやすいように処理してあげることが重要です!
お花というよりは枝物としての出荷になり、落葉低木に属するスイカズラ科の植物です。
枝物の処理方法は水の吸い上げ口を割るというイメージで処理してあげることが重要。そうすることで枝の先まで十分なお水を吸い上げることが出来、長持ちする条件となります。特に枝の先にお花をつけるビバーナムのような植物は、最上部のお花の部分で多くのエネルギーを消費しますので、水揚げはもちろん栄養剤を生け水に入れてあげることも必要です!
水揚げの手順
1.ビバーナムの枝はそんなに固くないので処理しやすいです。まず最初にしたから3センチをナイフで外の皮を削ってみましょう。こうすることで外からも水を吸いやすく手助けになります。
2.下から十文字にハサミを入れます。枝がパキットわれるような感じがベスト
3.このように割れているようならOKです!
栄養剤はいろいろなメーカーのものがありますが、一般的に販売されているものでどれも遜色ないです。頻繁にお花を飾るなら、大きなボトルを購入しておくと便利です!
水替え不要と記載されている栄養剤もありますが、夏など水が傷みやすい時期には頻繁に水を変えてあげる方が良いでしょう。
こちらのが使いやすいです!
芍薬(しゃくやく)
5月~6月が旬の芍薬ですが、大輪のお花を楽しむ為にちょっとしたコツを紹介します。
大輪のお花が咲いた芍薬をとっても素敵!芳香も楽しめます。芍薬の水あげ方法ですが市場から仕入れてきた状態の固い蕾は本当に開くの?といった感じですね。
蕾にミツが付きやすく開花に悪影響を与える事もありますので、蕾がテカテカしていたらミツを洗い流すのが良いです。
濡らしたキッチンペーパーなどを利用するのも良いです!
また、芍薬は茎の葉が大きく、蒸散作用といって葉から水分を空気に激しく蒸散してしまう為、お花に十分な水分がいかない場合もありますので、余分な葉は取り除いてから飾る事をおすすめします。
通常は水の中で茎を切る方法で水あげを行いますが、湯あげという方法も効果的です。
浅く水を張り沸騰させます。芍薬なら5秒ほど沸騰湯につけた後水を張ったバケツに移します。こうすることで元気にお花を開かせてくれます!
湯あげを行う前に水切りしておくことも重要です。
気ままに花を飾る
旬のお花や【お花のサブスク】を利用されている方むけにちょっとした素敵なお花の飾り方を紹介しています。
お花屋さんでも扱う品数が少なくなった枝物や毎週入荷するお花で作るお花のデザインを”誰でも簡単に飾れる”をテーマにお花のお手入れ方法なども織り込んで発信しています。
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