シューマンピアノ協奏曲イ短調
ドイツロマン派を代表する作曲家ロベルト・シューマン唯一のピアノコンチェルトはダイナミックさと繊細さを兼ねそろえた3楽章からなる楽曲だ。
シューマンの楽曲はピアノ曲において特に評価が高く技巧的でもありどの曲を弾くのも大変。
そのような技術的なことは、ピアニストに任せておくとして、この楽曲は大変興味深い。
なにが興味深いのか?といわれても説明ができない。。。
とにかくこれがドイツロマン派の楽曲なんだ!とそんな具合に。
第一楽章はとてもアグレッシブな要素と自由な曲想で主役のピアノもカデンツァの部分以外はオブリガードに徹しっている。
カデンツァ:一般に、独奏協奏曲やオペラ等のアリアにあって、独奏楽器や独唱者がオーケストラの伴奏を伴わずに自由に即興的な演奏・歌唱をする部分のことである。
オブリガード;独奏または独唱部の効果を高めるため、伴奏楽器で奏される主旋律と相競うように奏される助奏の意
第二楽章は間奏曲と題され幕間に演奏される”つなぎ”的な落ち着いた曲調。
第三楽章は華麗で技巧的にも評価が高く管弦楽とピアノの掛け合いがものすごい魅力を感じる構成。ファイナルに向かって突き進んでゆく構成が凄まじく心に響く。
ざっとこんな感じの楽曲だ。
クラシック音楽のおすすめの楽しみ方
さてこれからが本題であるが、クラッシク音楽を楽しむ方法の一つは、同じ楽曲を演奏者や指揮者の違うアルバムで聴き比べるのおすすめの楽しみ方だ。
こんなに違うもんかって思うはずである。
私なんぞは、このシューマンのコンチェルトだけでも5~6枚ほどのCDを購入したけど、ピアニストやオーケストラが違うだけでこんなにニュアンスがかわってくるものなのか?と感嘆したものだ。
マルタ・アルゲリッチのシューマンピアノ協奏曲
カティア・ブニアティシヴィリのシューマンピアノ協奏曲
面白いことに自分の年齢や身体のコンディションによって好みが変わったりする。例えばテンポが速めのを好んだ時期とか比較的ゆっくり目に演奏されたものを好んだりとかね。
とにかく音楽はその都度感じ方がチェンジするのでやめられない。
そんな風にして音楽を楽しんでみるのもいいかもね!
そんな訳で早速聴き比べをしてみたくなったのでこの辺で失礼します!
お年を召されたドイツ古典からロマン派を奏でられる亡きケンプ先生のコンチェルトを聴いてみましょう!かなりゆっくり目で味わい深い演奏だったような。。。
執筆者;アンクルChar
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