気ままに花飾り

和のお花”日本水仙”を香りで楽しむ

香り豊かな和のお花なら水仙

和のお花”水仙”はとっても良い香りが魅力

香(かぐわ)しいという言葉がぴったりの水仙ですが、切り花としての出荷は11月中旬から1月いっぱいを目途に。最盛期は12月の後半”暮れ”です。ただし水仙は年ごとに良く出来る年と裏年(あまりできない年)と秋の気候により変動することが多く、またその冬の気候により出荷される時期に影響を与える扱うに難しいお花です。

お正月のお花として古くから重用されてきた水仙。春を迎えるお花としても根強い人気を誇っています。

水仙の香り

日本水仙のフレグランス(芳香)はとても素晴らしく、そのファンも多いのですが、昨今、このお花を積極的に扱うお花屋さんも少なくなりました。これは華道人口の減少に起因してると言えるでしょう。

華道によく使われる水仙の扱いは非常に難しいのも特徴。何年華道を習っていてもこのお花を伝統的な形で活ける技術を習得するには相当のお勉強が必要で難易度が高いお花なのです。

この項では水仙の香しさをお手軽に楽しんで頂ければよいので、難しいことは割愛します!

水仙を扱うお花屋さん

ローカルで長年営業してるそれなりのお花屋さんなら大抵置いていると思います。なぜなら華道のお稽古の花を収めてる可能性が高いからです。

水仙の産地は東は千葉県の鋸南、西は福井県の越前が大産地です。

春先に千葉県の房総半島を訪れると道の駅などで水仙の束が安く売られています。

水仙は球根植物で耐寒性があり、植えておくと毎年お花を咲かせます。気を付けたいのは水仙の葉や球根には毒(アルカロイド成分)があるので、植物を食べてしまう猫ちゃんがおうちにいる方は特に注意が必要です。

水仙の植物的な構造

白い部分を袴と呼びます。華道においてこの袴はとても重要で「水仙は袴が命」と言うほどです。この袴から葉を丁寧にしごきながら外した後、あらためて葉を組み合わせて袴をはかせ、伝統的な決まりごとに準じた生け方をするのです。これがとっても難しい。。。

水仙の葉は3枚葉と4枚葉があり、4枚葉のみを選別した水仙は華道用に珍重されます。したがって4枚葉の水仙の価格は割高となります。

水仙を活ける

水仙をカジュアルに楽しむ生け方は、いたって簡単ですので参考にしてみてください!

水仙を安くまとめて購入する機会がありましたら↓のようにガラスのフラワーベースにドサッと飾るのがおすすめです。良い香りがふんだんに楽しめます。画像は20本

日本水仙バサッと飾った香り豊かな日本水仙

この場合のお花の処理方法ですが袴の下を2ミリ位カットします。

これだけです。袴の上の部分をカットすると葉と花がバラバラになってしまいますがバラバラに分解して活ける方法もあります。

花茎を切り落としてしまった状態です。葉も一枚ずつにします。

ペンなどで葉をクルクル巻きますと

こんなふうにクセがつきます。切り落とした花の茎とクルクル巻いた葉を一輪挿し用の花瓶に投げ入れると

たった一輪で結構素敵なお花になります。ちょこっと違うお花を添えても素敵ですね。たった一輪でも芳香が漂います。それに清楚!

水仙の価格

主旨11月初旬から2月前半まで出荷される水仙ですがその年により価格も変動します。

11月出始めの水仙ですが非常に高い価格で推移します。特に生け花需要の4枚葉上品となると1本400円なんてこともあります。

その後少しづつ価格は安定しますが、お正月需要には割高になります。その年の気候や作柄によって1月以降収量が多い年はお安くなり、秋に台風被害があったりすればまったく出荷されないという年もあります。まさに際物のお花となっていますので、水仙の適正価格は?と尋ねられてもお答えすることができません。

和花の魅力

日本に住みこの国の季節を感じたいなら和花がおすすめです。和花を飾ることで季節の移ろいを肯定的に感じることが出来るし毎日の生活に潤いを与えてくれそうな気がします。

和花を飾るなら焼き物がおすすめです。和室がなくてもオシャレなインテリアとしていい味を出してくれます!

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旬のお花や【お花のサブスク】を利用されている方むけにちょっとした素敵なお花の飾り方を紹介しています。

お花屋さんでも扱う品数が少なくなった枝物や毎週入荷するお花で作るお花のデザインを”誰でも簡単に飾れる”をテーマにお花のお手入れ方法なども織り込んで発信しています。

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